愛用のはんこを長持ちさせる工夫と洗う理由について

印鑑20

電子媒体による記録が普及した現在でも、日本では公的な書類へのサインとしてはんこが重要な扱いを受けています。割り印や捨て印などはんこならではの使い方もあるため、伝統文化としての側面があるのも事実です。また、愛用のはんこは手に馴染んで使いやすい利点もあります。

お気に入りのはんこを長持ちさせるためにも、お手入れの方法や洗う際の注意点について学びましょう。

実印や銀行印に使えるのは何mm?はんこのサイズや種類、購入のコツを徹底解説!

はんこの素材や特徴について

はんこは本人が書類の内容を確認したことを示す印をつけるための道具です。基本的には扱う人の名字や所属する会社組織の名称が刻印されています。また、用途によっては「確認済み」や「修正」など固有の文章が記されているはんこを使うこともあります。

はんこは様々な材質があり、それぞれに長所と短所があります。この点を把握するのがはんこを長持ちさせるための基本的な心得です。木材は古くからはんこ作りに用いられている素材で、入手しやすく加工が容易なことから現在でも多用されています。

量産できる安価な物から希少な品種を用いた高級品など種類が非常に多いのが特徴です。木材は水を吸収する性質があるので、朱肉の成分が沁み込んで変色しやすいのも特徴の一つです。動物の牙や骨は木材に次いで古くから使われている素材です。

木材と同様に入手しやすく、加工も比較的容易な他、木材よりも固くて丈夫な利点があります。また、象牙のように希少性が高い高級品は古くから富や権力の象徴とされ、現在でもステータスアイテムとして重宝されています。

動物の牙や骨は木材とは異なり、水濡れに強いのが特徴です。ある程度の湿気を好むので湿潤な気候の日本に適した素材と言えますが、その一方で乾燥には非常に弱い欠点もあります。冷房の風に当たっただけでひびが生じることもあるので注意しなければいけません。

また、安価な素材は衝撃にも弱いのでむき出しで放置せず、はんこケースに入れておくことを心がけます。もっとも古いはんこの一つとされている「漢委奴国王印」は金属の一種である純金で作られています。金属は固く、劣化しにくいことから優れた素材と言えますが、加工が非常に難しいので広く普及するまでには至りません。

現在では加工技術が進歩したことによってチタン合金など特殊な金属ではんこを作ることもありますが、それでも製造コストが嵩む欠点があります。金属以外では安価で加工も容易なプラスチック樹脂がはんこの素材として広く普及しています。

宝石やべっこうなどの高級素材が使われることもありますが、はんことしての実用性よりも装飾品としての意味合いが強いと言えるでしょう。

用途別のはんこの種類

一口にはんこと言ってもその用途は様々であり、それぞれ種類が異なります。はんこを使いこなすには種類別の特徴を知ることが重要と言えるでしょう。はんこの中でもっとも重要とされている実印は、住民登録をしている市町村から印鑑登録の申請を受理されている物です。

法律上の権利や義務の発生を伴う非常に重要なはんこであり、公正証書や契約書の作成、不動産や自動車など高額な取り引きを行う際に使用します。実印はその性質から他のはんことの併用はもちろん、家族間の使い回しも避けるのが賢明と言えるでしょう。

法律上の規制はありませんが、重要な書類への使用など特別な用途以外には避けるのが正しい扱い方とされています。銀行印は名前の通り、銀行などの金融機関に対して使用するはんこです。口座の開設など銀行を利用する際に使いますが、事前に登録する必要があります。

しかし、銀行印はあくまでも金融機関が独自に決めているはんこなので、法律上は普通のはんこと変わりません。また、銀行印として使用できるはんこの形状やデザインも金融機関ごとに異なります。認印は印鑑登録をしていないはんこで、いわゆる「普通のはんこ」です。

印鑑証明が不要な書類の作成や簡単な金銭受け取りの証明に使うことができます。手軽に使用できるはんこですが、捺印すると法律上の権利や義務が発生するので注意が必要です。三文判は量産された安価なはんこの俗称で、昔は三文で売られていたのが名前の由来です。

シャチハタ印は印面にインクを沁み込ませている簡易的なはんこで、印面が柔らかいゴム製になっています。印面が変形しやすいので印鑑登録はできず、法律上の効力も発生しません。また、シャチハタははんこメーカーの商品名ですが、知名度の高さから一般名詞として用いられています。

はんこのお手入れが必要な理由

はんこは用途の性質上、同じ物を何年も使い続けます。

そのため、長く使うほど朱肉などの汚れが溜まってしまい、印面が綺麗に転写されなくなる可能性があります。

素材によっては少しの汚れで品質が大きく損なわれることもあるのでこまめなお手入れが欠かせませんが、素材ごとに最適な方法は違うので注意が必要です。

印面を傷つけないように優しく洗うことが重要

はんこは印面の部分がもっとも汚れます。何度も使うことで朱肉が印面の凹んだ部分に入り込み、がんこな汚れになってこびり付きます。印面を綺麗に転写させるには凹んだ部分に入り込んだ朱肉を取り除くことが重要ですが、固いブラシで力任せに擦ると傷が付いてしまうので注意が必要です。

印面が傷ついて欠けてしまうとはんことしての効力が失われてしまうので、柔らかい布で撫でるように拭き取るのが正しい方法です。象牙やプラスチック樹脂、金属などで作られているはんこは水洗いができますが、木材の場合は絶対に水を使ってはいけません。

木材のはんこは一回使うごとに朱肉を乾いた布で拭き取り、汚れを残さないように扱います。

掃除後のお手入れや保管方法について

朱肉などの汚れを取り除いた後は水気を拭き取り、専用のはんこケースに入れます。象牙など動物の牙や骨で作られたはんこは乾燥から守ることが重要なので、椿油やオリーブオイルで磨くのが効果的です。シャチハタ印はゴム製の印面にインクを補充することで何度でも使うことができますが、次第に印面がすり減ってしまうのである程度使用したら新品に交換するのが無難です。

素材ごとの特徴を正しく知ることが綺麗に保つ秘訣

印鑑28

はんこは素材ごとに性質が大きく異なるので、綺麗な状態で長く使い続けるならその点を注意しなければいけません。特に重要な契約などに使う実印は高級な素材で作られている物が多いことから、印面を傷つけない方法でお手入れすることを心がけます。

普段からはんこを使った後は必ず印面の朱肉を拭き取るようにするのも綺麗に保つ秘訣です。

Posted on