ゴム印のハンコを使う利点や取り扱い上の注意点について

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日本の書類作成ではハンコは不可欠ですが、中でもゴム印は様々な場所で多用されています。簡易的な確認の印や誤った記述の修正など用途は多彩ですが、その一方でゴム印ならではの欠点もあるので扱う際は注意しなければいけません。

書類作成をスムーズに行うためにも、ゴム印を使うメリットや扱う際の注意点などを学びましょう。

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印面がゴム製のハンコについて

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ゴム印は名前の通り、印面がゴムで作られているハンコです。ゴム印は大別すると天然ゴムを使った赤ゴムと、耐油性を持たせた黒ゴムがあります。また、合成樹脂で印面を成形したハンコもゴム印の一種として扱われることがあります。

ゴム印は安価で製造できるうえに加工が容易なことから様々な現場で多用されています。朱肉を使わずに印面を転写できるシャチハタ印もゴム印の一種であり、その利便性の高さから広く普及しています。ゴム印は扱いやすいハンコと言えますが、その一方で印面が柔らかいので変形や破損などの不具合が生じやすい欠点もあります。

また、摩擦にも弱く、印面がすぐにすり減ってしまうので定期的に交換しなければいけません。

ゴム印の歴史や需要の詳細

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ゴム印が日本で最初に作られたのは明治時代ですが、現在のように広く普及したのは大正時代からとされています。ゴム印は台木に印面となる板ゴムを貼り付けた形状で、当初は物珍しさから実印と同様に扱われていました。

しかし、ゴム製の印面は非常に柔らかく、力を入れて押すだけで変形することもあったことから実印には不向きとされ、やがて現在のように法的な効力を持たない用途に限定される使い方となりました。ゴム印は勘定科目や日付、個人名や役職名など様々な事柄を効率的に記す目的で多用されています。

事務や経理の仕事に不可欠とされ、電子媒体が普及している現在でも高い需要がある製品です。また、加工が容易なことから個性的なデザインの印面に仕上げることもできます。現在では仕事に限らず、個人が趣味で持つおしゃれな雑貨としての需要も増えています。

かわいいデザインに仕上げることもできるので、手紙やメッセージカードにアクセントを持たせる使い方も可能です。

ゴム印を扱う際の注意点

ゴム印は製造コストが低く、加工が容易なので手軽に扱うことができますが、その一方で耐久性が低い欠点もあります。印面にゴムを使うことで弾力性が増し、綺麗に転写できるのがゴム印の魅力ですが、ゴムは熱や摩擦に弱いので印面が破損しやすいと言えます。

何度も使っているうちにすり減ってしまい、印面が削れて消えてしまうケースも少なくありません。また、ゴムは油にも弱く、朱肉に含まれている油で溶けてしまうことがあります。耐油性を持たせた合成ゴムも普及していますが、それでも一般的なハンコと比べると油に弱いと言えるでしょう。

紫外線による劣化で印面がひび割れてしまうのもゴム印特有の欠点なので注意しなければいけません。ゴム印は台木にゴム製の印面を貼り付けた構造です。そのため、使い方が悪いと印面が剥がれてしまいます。高い所から落としたり、強い力で引っ張ると接着面が脆くなり、印面が剥がれやすくなります。

日頃から丁寧に扱う必要がありますが、高品質な天然ゴム製のゴム印でも少しずつ劣化が進むのは避けられません。天然ゴムの寿命は約10年とされていますが、ゴム印の使用頻度や保管する環境によってはさらに短くなります。

印面を綺麗に転写するなら数年ごとに新品と交換するのが正しい方法と言えるでしょう。

できるだけ安くゴム印を作る工夫

ゴム印はハンコの中でも安価で作ることができますが、それでも個数が多くなればそれだけ出費も嵩みます。特に事務や経理で使うビジネス用のゴム印は部署の設立や人事異動などが行われる都度、新しく作り直すのが普通なので費用は膨大な金額になります。

仕事に不可欠なゴム印ですが、少しでもコストを低く抑えるためには作り方を工夫することが重要と言えるでしょう。ゴム印などのビジネス用ハンコは最寄りのハンコ屋に作成を依頼するのが従来の常識でした。大抵の市町村には地域密着型のハンコ屋が営業していたので、そこで勘定科目印や氏名印などの作成を依頼していたのです。

現在では個人経営の小規模な業者は減少し、大手企業のチェーン店が増加しています。ゴム印を安く作るにはチェーン店が扱っている格安プランを利用するのが上手な方法と言えるでしょう。

ゴムや台木の品質をある程度低く設定し、作る個数を多くすることで一個の費用を安く抑えることができます。ゴム印は他のハンコとは異なり、使い捨てを前提とした物なので必ずしも高級な素材を使う必要はありません。もちろん、記念品や特別な目的で用いる場合は素材の品質に強くこだわることが大切ですが、一定の期間ごとに新しく作り直す物ならその期間だけハンコとして使用できる程度の品質で十分と言えるでしょう。

同じゴム印でも業者ごとに作成費は異なるので、所要時間や品質などを考慮して選ぶことを心がけます。

ゴム印での印鑑登録が不可能な理由

ゴム印は印鑑登録ができないハンコです。オーダーメイドで作成した高額なゴム印が登録できず、100円ショップで購入した三文判が登録できるのは不思議に思えますが、これは印鑑登録ができるハンコは印面が長く変形しないものと定められている点が関係しています。

ゴム印は印面が柔らかいゴム製なので少し力を加えるだけで簡単に変形します。一部分だけに力を入れながら押せば、転写される印面も力の加減に応じて変形するので実印には適さないと判断されるのです。また、ゴム印は手で引っ張るだけで千切れるほど脆い素材であることも印鑑登録ができない理由と言えます。

三文判はほとんどの場合、安価なプラスチック樹脂で作られています。ゴム印と同様に量産ができるハンコですが、プラスチック樹脂は印面が容易に変形しない程度の固さがあるので実印として登録することが可能です。

また、ゴムよりも経年劣化しにくく、摩擦に強い点も印鑑登録ができる理由になっています。

ゴム印ならではの特徴を踏まえて使うことが大切

ゴム印は安価で量産できるうえに加工が容易なことから、書類の電子化が進んでいる現在でもビジネスの現場で多用されています。書類の作成や整理を効率的に行うのに便利ですが、摩擦や油に弱く、経年劣化が早い欠点もあるので取り扱いには注意が必要です。

耐久性が低いゴム印は一定の期間ごとに交換するのが普通なので、作成費を低く抑える工夫も求められます。

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